ヒミツの悪魔くん



「星くん……1人暮らしだから看病してくれる人いなくて、家に1人でいるとしても?」

「え……?」



ひと…り?




「親は?連絡取ればいいじゃない」

「あたしは詳しく知らないけど、星くん…家族がいないんだって…」

「……」



びっくりした。



家族がいない子ってあんなに明るく育つもんなの?



ううん、それともー…。




「ー…あたし、見舞いに行くよ。家教えて」

「分かった。雄大から聞いてるから♪」

「うん」







たぶん、これがきっかけだ。




あたしが星を突き放せなくなったのはー…。






< 18 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop