ヒミツの悪魔くん
それだけを言い残して陸さんは車を発進させて行ってしまった。
「……」
星……きちんと、話せたかなー…
心配していてもらちが明かないと自分に言い聞かせながら、あたしはその日眠りについた。
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久々かな、3人で話したのは。
久々に事で、少し重た空気が包むが少しして星が口を開いた。
「ー…父さん、あの…」
「彼女は星の恋人か?」
「なっ」
いきなりの質問に星はしばし言葉に詰まる。
「その様子じゃそうみたいだな」
「……まだ、違う。けど、そうなる予定」
「そうか」
俺の言葉に、父さんは静かに空を仰いだ。