ヒミツの悪魔くん



「てか、美緒が教室から来ないな」



今日は放課後、美緒達もデートとか言ってたのに。




資料整理があるって言うから先出てきちゃったけど待ってた方が良かったかな。




「あぁ、友達はもう行ったよ」

「!」



不意に背後から声がした。



「ちょ…星」

「お待たせ」

「遅いから、もしかしたら来ないかと」

「ごめん。裕大が掃除当番で手伝ってた」

「そうなの。ってか、あの2人…もう行っちゃったの?」

「うん、“映画の時間が”とか言ってた」

「もう」




美緒ったら、一言いっていけばいいのに。




い…いきなり2人とか聞いてないんだけどぉー!






「んじゃ、俺らも行こうか」

「う…うん」




そう言って、星が少し前を歩いてく。





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