ヒミツの悪魔くん


また傷つくのは嫌なの。



また、人を好きになって泣くのはもうたくさん。



カチッ!!



星から教えてもらったナンバーを入力すると、あんなに開かないと苦労していたのが嘘のように簡単に扉が開いた。



「んじゃ、すぐ行くから」

「……いいの?」




決意を込めた言葉に、星が可愛い声で問う。



か…風邪の威力って凄い……。


あんなに生意気な星をこんなにも可愛くしちゃうなんて。




フッと思わず笑みがこぼれる。




“な…なんだよ?”



なんてまたまた可愛い反応をするから、あたしは“どうしようかな~”なんて言いながら星の部屋の前まで向かった。





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