ヒミツの悪魔くん

「ちょーーーーっ!!!!!!!」



頬を小さく赤らめながら、あたしはバッと体を引き離した。



その行動を見て、男の子が小さく笑って言った。



「…あさって、ほんとに可愛いね」

「笑うなぁ~」

「ごめんごめん」



なんて軽く謝りながら、男の子も服を身に着ける。



その間あたしは心を落ち着かせ、男の子が着替え終わったところで本題に入った。




「ね……ねぇ、1つ聞いてもいい?」

「うん」



男の子はキョトンとした顔で答えた。



「何であたし達、下着姿なの?」



その質問に、男の子はフッと笑って答えた。




「昨日のこと、覚えてないんだ?」

「!!!!」



その笑みが、すべてを物語っているかのように思えた。




確か昨日は…大好きだった人に振られて、ヤケになって誘われた合コンに参加して…そんでお酒がぶ飲みして…酔っ払っちゃって…それでー…。




「思い出した?」

「……まさか?」




酔った勢いで……ヤちゃったの!!??




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