ヒミツの悪魔くん
「あさだって、顔が真っ赤」
「なっ…星なんかにドキドキしないもん」
意地悪を言われて、ついあたしの強がりが出てしまう。
けど星はそんなのお構いなしに、フッと笑う。
「その口を塞いで、俺だけにしかドキドキしないように出来たらいいのに」
「!!」
ゆっくりと星の顔があたしに近づいてくる。
触れるか触れないかの距離にあたしは思わず目を瞑った。
~~~~♪
~~~~~~~~~♪
するとそれを遮るように、部屋に着信音が響いた。
直には鳴りやまない、どうやら電話のようだ。
「星、電話だよ」
あたしの言葉に、星はハァッ…とため息をついてケータイへと体を向けた。