ヒミツの悪魔くん
「おはようございます」
星の隣には、綺麗な女の子が立っていた。
よく状況が理解できないあたしは、声が詰まってしまっていて聞きたい事はあるのに声がでなかった。
その状況を何となく分かったのか、美緒が口を開いた。
「星君、その子は…」
「あぁ、ごめん。勝手に連れてきて」
「塩崎 明日歌といいます」
星の言葉に続けて女の子が自己紹介をした。
「で、なんでその子が…」
美緒の言葉を途中で遮るかのように、女の子が再び口を開いた。
「わたくし、星の婚約者ですの」
女の子の言葉に、一瞬時間が止まったような気がした。
こ…婚約…者?