ヒミツの悪魔くん
「あっ、そうだ。あたし急用があったんだった!」
「えっ、あさ?」
急なあたしの言葉に美緒があたしの近くに駆け寄る。
「あさ、急用って…」
近くに近寄ってきた美緒だが、あたしの顔を見て困惑した表情を見せた。
「あさ…」
「ごめん、美緒」
小さくつぶやく心配した声。
あたしも小さく返す。
ううん、あたしは小さく返すので一杯一杯だった。
「明日歌さん入れて、ちょうど4人。あたしが抜けても大丈夫そうだね!」
「…そうだな、明日歌はこの後予定ないか?」
「はい、大丈夫です星」
あたしの事を心配したような顔を見せるも、直に明日歌さんに顔を向けた。
…やっぱり、あたしは邪魔者。
「ほんとにごめんね。じゃあ、今日は楽しんで!!またね」
あたしは美緒たちに手を振ってその場を後にした。
…あたし…笑えてたよね?