ヒミツの悪魔くん



「あっ、そうだ。あたし急用があったんだった!」

「えっ、あさ?」



急なあたしの言葉に美緒があたしの近くに駆け寄る。



「あさ、急用って…」



近くに近寄ってきた美緒だが、あたしの顔を見て困惑した表情を見せた。



「あさ…」

「ごめん、美緒」



小さくつぶやく心配した声。



あたしも小さく返す。



ううん、あたしは小さく返すので一杯一杯だった。




「明日歌さん入れて、ちょうど4人。あたしが抜けても大丈夫そうだね!」

「…そうだな、明日歌はこの後予定ないか?」

「はい、大丈夫です星」




あたしの事を心配したような顔を見せるも、直に明日歌さんに顔を向けた。




…やっぱり、あたしは邪魔者。




「ほんとにごめんね。じゃあ、今日は楽しんで!!またね」




あたしは美緒たちに手を振ってその場を後にした。




…あたし…笑えてたよね?







< 49 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop