ヒミツの悪魔くん

「ちょっと聞いてよ!!!美緒!!!」



思いっきり机を叩きながら話すあたしに



「はいはい、聞いてるって~」



と、ケータイをカチカチいじりながら言う親友の美緒。



次の日、いてもたってもいられなかったあたしは学校に着くなり親友の美緒に話を聞いてもらおうと試みたのだ。


といっても、美緒は半ば上の空でほとんど話を流している感じだった。



「んも~、美緒ったら私の話ちゃんと聞いてくれないんだから」



ぷく~と頬を膨らませるあたしを見てふぅ…と小さなため息を漏らしながら美緒が言った。



「だって、失恋の悲しみをまた永遠に語りだしたりとかするんでしょ?もう耳にタコだし」



その言葉を聞いて、あっ…と思い出す。



そうだった。




あたし、4日前失恋してから毎日美緒に愚痴ってたっけ(汗



「あははっ…ごめん。ー…じゃなくて、失恋の話じゃないの!!!昨日合コンでちょっとやばい事になっちゃったの~」

「やばい事…?」


久しぶりに、美緒が目を輝かせながら話しに食いついてきた。



「あ…あのね…」



その後、美緒が驚きの悲鳴を上げたのは言うまでもない(汗








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