ヒミツの悪魔くん
「ごめんな、あさ…」
星の小さな嘆きを聞いてあげる事もないまま…。
少し走ったところで、小さな公園があった。
あんまり…人いない。
風で小さく揺れていたブランコに腰かけた。
座ったとたん、あたしの頬には温かいものが伝っていた。
「ふぇっ…」
…短い時間だったかもしれない。
でも確かにあたしは星に惹かれた。
チャラそうに見えて、まっすぐにあたしを見つめる瞳。
時折見せる可愛い面。
もっと星を知りたいと思った。
ー…そう思ったのに…