ヒミツの悪魔くん
次の時間、私たちはサボって休み時間の続きを話した。
「酔った勢いって…あさ……」
「あたしもこれ以上にないくらい驚いてて頭真っ白なのよ~」
「でも下着姿で男女がベットの中……それしか考えらんないよね~」
「…初体験は、好きな人とって決めてたのにぃ~」
うぅ…と、涙目になるあたしに美緒が力強く言った。
「よし!!!あさ、傷ついた心を癒すのは男だよ!!」
「へ?」
情けない声をだすあたしに美緒はバチンと可愛いウインクをした。
それってー…
「彼氏作るって事?」
「そ!!彼氏作るって事♪嫌な事は忘れないとね。起こっちゃった事は消せないし」
いやいやいや!!!
「そんなこと言われても…あたし好きな人に振られたばかりだし…」
「大丈夫♪あたしに任せなさい」
ポンッ…と、胸を叩いてニコッと笑った美緒はいつもより心強く感じた。
「う…うん」
「よし!!!決まり」
でもー…
な…なんか、ちょっと不安…(汗
ー…こうして、あたし達の“素敵な彼氏作ろう大作戦♪”は幕を開けたのだった…。