ヒミツの悪魔くん
ずんずん進む奏さんにあたしはテクテク着いて行った。
あたしが“どこに”と聞いても、奏さんの答えは決まって“デート”。
どうやら教えてくれる気はないらしい。
あたしはあきらめて奏さんの後ろを着いてった。
どれほど歩いた時だろうか、ふと…奏さんが止まる。
「?…奏さんどうし…!!!」
立ち止った奏の背中から、あさが静かに顔を出す。
「よっ」
「なに…してんだよ」
そこには、あたしが会いたくて会いたくない人。
「星…」
「あ…さ」
星と明日歌さんがいた。