ヒミツの悪魔くん
「ちょっ…美緒!!」
「もうきっまり♪んじゃ調理頼むねー」
あたしの小さな抗議も虚しく、美緒は手をヒラヒラさせて部屋を後にした。
“じゃあ、よろしくです”と明日歌さんも美緒の後に続く。
はいはい、あたしの意見は皆無なのね。
「……」
「……」
部屋に残されたあたしと星。
久々に2人きりになった気がする…。
少し……気まずい…けど…
「せ…星は料理得意だもんね、星が居てくれれば安心か」
「…ふっ、なんだそれ」
久しぶりに見た星の笑顔。
胸がキューってなる。
…今は、この幸せを独り占め。
……なんてね。