ヒミツの悪魔くん



「…中2のくせに、料理上手なんて可愛くない」

「あさは…下手すぎ」

「うわぁん」






返す言葉もございません。





シュンとするあたしを気にしてか、なんだかんだ言いながら星はちゃんと見ていてくれた。




「で…出来た」




頑張って挑戦した輪切りの玉ねぎ、もう終り頃には綺麗に輪切りに出来るようになっていた。




「見て、星!あたしでもこんなに綺麗に出来た!」

「ほんとだ、あさが頑張ったからだな」




星は綺麗に出来た玉ねぎを見て、自分の事のように喜んでくれた。





……やだ。




「う…うん、ありがとう」





星の側にいるとあたし、欲張りになっちゃうよー…。










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