ヒミツの悪魔くん
あたしに笑いかけてくれる、この星の笑顔をもっと欲しくなる。
…あきらめようと頑張っている気持が、迷子になるー…。
「よし、完成だな」
「うん」
いくつかのお皿に並べられた野菜やお肉。
それを見つめながら星が満足そうに笑う。
…ほとんど星が用意してくれたみたいになっちゃった。
用意が終わった所で、外の道具の準備も終わったと奏さんが元気よくキッチンへとやって来た。
時間を確認したら、案外いい時間だったため早速バーベキューを始めることにした。
「美味しー」
「仕事の後のご飯は最高だな」
「裕大、仕事っていう仕事したっけ」
「うっせ」
「あはははっ」
楽しい時間は嫌っていうくらい早いなって、この時改めて感じた気がした。