ヒミツの悪魔くん



楽しいバーベキューも中盤、皆のお腹が膨らんで来た頃。




奏さんが一つの提案をした。




「ねぇ、お嬢様方は怖いものは嫌いかい?」

「…へ?」




いつものことながら、奏さんがニコッと笑って言った。




「ま…まぁ、好きではないです」

「わたくしも」




まず、好きって子はいないとは思うが。




全員一致で首を縦に振った。




「そうか……でも、その姫を守るナイトが居ればいいよね」

「えっ……」

「ちょうど女子と男子が3人ずつ。ペアになれるね」

「ちょ…」

「せっかくだし、スリルってを味わうためにペアはくじで決めよう」





それは少し…違うスリルかも(汗)






あたしの言葉をことごとく遮り、奏さんは最後にニッコリ言い放った。






「じゃあ、肝試し決定ということで」






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