ヒミツの悪魔くん
「じゃあ、コーラ♪」
ピッ。
誰かの指がコーラのボタンを押して、あたしのコップにコーラが注がれた。
「ちょっ…!!!」
振り向いた瞬間“何すんのよ!!”と怒りの声を飲み込むほどあたしは驚いた。
「あ…あんた!!!」
「星。…俺の名前は篠原 星だよ♪」
ニコッと可愛い笑顔を見せた星に、あたしはビクッと体を振るわせた。
…会っちゃった。
1番会いたくない奴に!!!
それはあの日、あたしが酔っ払って一緒にホテルに入った子…。
「な…なんでここに…」
動揺を隠しきれていないあたしに、星はフッと笑っていった。
「…あさは、何でここにいるの?」
「あ…あたしは友達に連れられて…」
「じゃあ、あれってやっぱりあさの事だったんだ♪」
なんだか嬉しそうにそう言った星に、あたしは呆然としていた。
“あれってやっぱりあさの事だったんだ”?
ま……まさか!!!!