ヒミツの悪魔くん
「…で?明日歌嬢はどの辺に…」
「この少し奥の道」
「ありがとう、星」
居場所を聞くと、急いでその場に向かった。
「明日歌さん」
「明日歌嬢」
「あささんに…奏」
暗がりの道に這いつくばる明日歌さんを見つけた。
星の言うとおり、明日歌さんは何かを探しているようだった。
「どうしたの?何か落としちゃったんでしょ?」
泣きそうな顔の明日歌さんに、あたしはとりあえず言葉をかけた。
「…っなくし…ちゃったん…です」
かけられた言葉に少し涙ぐむ明日歌さん。
「何を無くしちゃったの?」
「…ストラップです、星から…初めて貰ったものなのに」
その言葉に…少し胸がざわつく。
…星からの…プレゼント?