ヒミツの悪魔くん



「…で?明日歌嬢はどの辺に…」

「この少し奥の道」

「ありがとう、星」




居場所を聞くと、急いでその場に向かった。





「明日歌さん」

「明日歌嬢」

「あささんに…奏」




暗がりの道に這いつくばる明日歌さんを見つけた。




星の言うとおり、明日歌さんは何かを探しているようだった。





「どうしたの?何か落としちゃったんでしょ?」





泣きそうな顔の明日歌さんに、あたしはとりあえず言葉をかけた。





「…っなくし…ちゃったん…です」




かけられた言葉に少し涙ぐむ明日歌さん。




「何を無くしちゃったの?」

「…ストラップです、星から…初めて貰ったものなのに」





その言葉に…少し胸がざわつく。




…星からの…プレゼント?





< 94 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop