ヒミツの悪魔くん
「ゴール♪」
やっとの思いでゴール、と思ったら…
「遅い!!」
美緒がなんだかご立腹。
「…心配させてごめん」
「分かればよろしい」
“たくっ、心配した”っていいながら、美緒が眉をしかめながらだけど笑った。
その後は各自、お風呂を済ませて部屋に戻った。
「にしても、何しに行ったんだか」
「…ごもっともです」
お風呂の後の女子部屋は、反省会を行っていた。
「目的の黄色いハンカチ取りに行ってないなんて。あんなに時間かかってたのに」
「あー…っと、それは…」
まぁ、あたしもそのつもりだったけど明日歌さんと探し物しててそれどころじゃなかったんだよねー。
「わたしの所為なんです」
突然、明日歌さんが口を開いた。