ヒミツの悪魔くん
「へ?」
明日歌さんの言葉に、美緒は目を丸くした。
「んとねー…」
状況の理解出来ていない美緒に、さっきの事をゆっくり話した。
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「ふーん、そんな事が」
「そうなんです、遅くなったのも…黄色いハンカチを取りに行けなかったのも私の所為なんです」
シュンとする明日歌さんを見て、美緒が口を開いた。
「ったく、明日歌さんも女の子なのよ。危ない真似しちゃだめよ」
「はい…」
美緒の心配した言葉は嬉しかったように思えたが、やっぱり元気がないようだ。
「明日歌さん、明日頑張って探そう」
「…いえ、もういいんです」
「…でも…」
「ほんとに…いいんです」
「……」
少し言葉を強くして言う明日歌さん。
大丈夫じゃないって表情してるのに…