ヒミツの悪魔くん
すこしのわだかまりを残して、あたし達は眠りについた。
「…っしょ」
静かに起き上がって皆を起こさないように静かに布団から出る。
「ー…んっ」
「!!」
美緒の寝返りに起きたのかと思ってビクッとした。
でも、その後もスヤスヤ寝ている。
うん、大丈夫。
「明日歌さん、大丈夫。絶対見つけるから」
もう少しだけ。
やっぱりもう少しだけ探したい。
諦めの悪いとこ、直さなきゃな。
……きっと、美緒怒るだろうな。
「ごめんね、美緒」
気持ちよく寝る2人に小さく挨拶をして、あたしは部屋を後にした。