流星。

毎年毎年


ひとりきりで

悴んだ手を擦りながら


誰もいないその場所に

足を踏み入れる。



周りには

人ひとりといなくて、


ひとりじゃ、

冬の夜の暗さは

やっぱり怖くて



毎年毎年


草の上に腰を下ろして

ひざを抱えて


ひとり淋しく

流れ星を待つ。

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