猫と君
いつまでも慣れてはくれない
鈍い痛みをかんじながら
のそのそとベッドから降りる。
「葵、おはよ…
…今日はそんな物騒なもの
どっから持ってきたの?」
「これ?あたしの部屋」
あーそうですか…
といつものように聞かなかったことにして、俺は着替えを始める。
「んじゃ慧、先にご飯食べてるから」
「ん…」
にゃあおー…
葵についてきたボス(猫)が
餌を求めて葵の足に擦り寄りながら
俺の部屋を去っていった。