Perfume 第一章
「じゃ、俺帰るわ」
「えっもう?泊まってけよ」
瑞貴が俺の服のすそをつかむ
「意味わかんねーし」
じゃあなと手を振って瑞貴の部屋を出て
やっぱり瑞貴そっくりな母親にも会釈をして
外に出る
帰り際の瑞貴の曇った横顔が気になって部屋の窓を見上げると
瑞貴がいる
頬杖をついて俺を見下ろしている
少し心配になって大丈夫かって言いかけた時
思いっ切り変顔をしてきたから
少し呆れて
やっぱりじゃあなと手だけ振って帰路につく
鳴りもしないのに携帯を開いたけど…鈴子さんからの連絡はなかった
まだ昼過ぎだけどさ
昼休みとかメールしたりしないのかなぁ
ってか俺のこと
気になんないのかなぁ
昨日は確かに俺の腕の中にいた人なのに
今はまだやっぱり俺達は他人みたいで
不安は募るばかりだった
その日家に帰っても一日中落ち着かなくて
しびれを切らした俺はとうとう夕方、自ら鈴子さんにメールを送った
[まだ仕事中?やっぱり今日も会いたい]
~♪♪♪~
[私も会いたい(^w^)]
俺はすぐに家を飛び出した
「あんたまた出掛けるのー?」母さんの声がして一旦玄関に戻る
「夏休みだから瑞貴んちでゲーム大会」
嘘をついて家を出る
この嘘に罪悪感は全くない
だって
そこに愛があるから
漫画みたいに自転車に飛び乗って
俺は残された夏休みのほとんどを鈴子さんと過ごした
「えっもう?泊まってけよ」
瑞貴が俺の服のすそをつかむ
「意味わかんねーし」
じゃあなと手を振って瑞貴の部屋を出て
やっぱり瑞貴そっくりな母親にも会釈をして
外に出る
帰り際の瑞貴の曇った横顔が気になって部屋の窓を見上げると
瑞貴がいる
頬杖をついて俺を見下ろしている
少し心配になって大丈夫かって言いかけた時
思いっ切り変顔をしてきたから
少し呆れて
やっぱりじゃあなと手だけ振って帰路につく
鳴りもしないのに携帯を開いたけど…鈴子さんからの連絡はなかった
まだ昼過ぎだけどさ
昼休みとかメールしたりしないのかなぁ
ってか俺のこと
気になんないのかなぁ
昨日は確かに俺の腕の中にいた人なのに
今はまだやっぱり俺達は他人みたいで
不安は募るばかりだった
その日家に帰っても一日中落ち着かなくて
しびれを切らした俺はとうとう夕方、自ら鈴子さんにメールを送った
[まだ仕事中?やっぱり今日も会いたい]
~♪♪♪~
[私も会いたい(^w^)]
俺はすぐに家を飛び出した
「あんたまた出掛けるのー?」母さんの声がして一旦玄関に戻る
「夏休みだから瑞貴んちでゲーム大会」
嘘をついて家を出る
この嘘に罪悪感は全くない
だって
そこに愛があるから
漫画みたいに自転車に飛び乗って
俺は残された夏休みのほとんどを鈴子さんと過ごした