Perfume 第一章
7
遮光のカーテンの隙間から朝日がこぼれてる
「…んっ」
起き上がろうとする鈴子さんを引き寄せて抱きしめる
「んー離してぇ」
「もうちょっと…」
逃げない様にきつくきつく抱きしめる
「だめっ今日は水族館行くって約束でしょ?ほら起きて準備っ」
俺の腕からするりと抜けて
更に腕を引っ張って起こそうとする
「…はいはい」
眠い目をこすりもぞもぞと起き上がる
シャワーの音がする
一緒に入ろうとこっそりドアに手をかける
ガチャ
ありゃ
ガチャガチャ
「何、鍵しめてんだよ~」
「変態っ」
鈴子さんがふざけてケラケラ笑う
呆れながらも鈴子さんがドアを開けてくれて
二人でシャワーを浴びる
あがって髪を乾かしあって着替えて部屋を出る
「ペンギンいるかな~」
「ペンギンはいるでしょ?」
「ワニは?」
「ワニもいるんじゃない?」
二人でくだらない会話を繰り返しながら
地下鉄と電車を乗り継ぐ
秋口の水族館はやっぱり少し混雑していて
同級生に会わないか少し不安になりながらも
俺は鈴子さんの手をとって水族館の中を歩く
「綺麗だね、くらげ」
「スーパーのビニール袋みたいじゃん」
「もー陵はそんなんばっかじゃん」
笑ってる
鈴子さんが
好きだった
守りたいと思った
金も脳みそもない
ただのガキの俺が
金も車も部屋も
持ってる大人の女を
守りたいなんて
馬鹿みたいだよな
「トイレ行ってくるからここで待っててね、動いちゃダメだよ、迷子になるから」
「はーい」
トイレから少し離れたベンチに腰を下ろす
「陵ちゃん」
突然呼ばれて振り返る
やべ…
愛美…
「…んっ」
起き上がろうとする鈴子さんを引き寄せて抱きしめる
「んー離してぇ」
「もうちょっと…」
逃げない様にきつくきつく抱きしめる
「だめっ今日は水族館行くって約束でしょ?ほら起きて準備っ」
俺の腕からするりと抜けて
更に腕を引っ張って起こそうとする
「…はいはい」
眠い目をこすりもぞもぞと起き上がる
シャワーの音がする
一緒に入ろうとこっそりドアに手をかける
ガチャ
ありゃ
ガチャガチャ
「何、鍵しめてんだよ~」
「変態っ」
鈴子さんがふざけてケラケラ笑う
呆れながらも鈴子さんがドアを開けてくれて
二人でシャワーを浴びる
あがって髪を乾かしあって着替えて部屋を出る
「ペンギンいるかな~」
「ペンギンはいるでしょ?」
「ワニは?」
「ワニもいるんじゃない?」
二人でくだらない会話を繰り返しながら
地下鉄と電車を乗り継ぐ
秋口の水族館はやっぱり少し混雑していて
同級生に会わないか少し不安になりながらも
俺は鈴子さんの手をとって水族館の中を歩く
「綺麗だね、くらげ」
「スーパーのビニール袋みたいじゃん」
「もー陵はそんなんばっかじゃん」
笑ってる
鈴子さんが
好きだった
守りたいと思った
金も脳みそもない
ただのガキの俺が
金も車も部屋も
持ってる大人の女を
守りたいなんて
馬鹿みたいだよな
「トイレ行ってくるからここで待っててね、動いちゃダメだよ、迷子になるから」
「はーい」
トイレから少し離れたベンチに腰を下ろす
「陵ちゃん」
突然呼ばれて振り返る
やべ…
愛美…