Perfume 第一章
2
そういえば活字の本なんて真剣に読んだことあったかな
昨日勢いで買った桜霞のPerfumeをなんとか読み終えた
はっきり言ってガキの俺には理解できない大人の恋愛ってやつで
好きな人のためにいろんなことを諦めたり
好きな人のために全てを投げ出したり
本当の恋ってそんなもんなわけ?
可愛いと思う女にメアド聞いて告って付き合って飽きたら別れるだけの恋愛しか知らない俺には
チェリーボーイの俺には
ドラマや映画や小説に出てくる様な命懸けの恋愛なんて遥か遠くの非現実的な世界にのみ存在する幻想に思えて
でも心のどこかでその幻想に憧れてる自分も居ることに
やっぱりやりきれなくなってため息をつく
その時ちょうど一昨日とったばかりの着うたが鳴り出して携帯を開く
―矢城隼人君―
中学時代の先輩だ
「はい」
―「おう、陵?俺だけど」
「…ちわー」
―「頼みあんだけどさ、今日の夜ちょっと付き合ってくんない?」
「…あー…なんかあるんすか?」
―「んーちょっとね、まっお前は居るだけでいーから。19時に駅の西口改札の前ね」
「…わっかりました~」
―「したっけ~」
「はい、失礼します」
…なんだろ?
めんどくせーな
どうせ暇だからいいけど
昨日勢いで買った桜霞のPerfumeをなんとか読み終えた
はっきり言ってガキの俺には理解できない大人の恋愛ってやつで
好きな人のためにいろんなことを諦めたり
好きな人のために全てを投げ出したり
本当の恋ってそんなもんなわけ?
可愛いと思う女にメアド聞いて告って付き合って飽きたら別れるだけの恋愛しか知らない俺には
チェリーボーイの俺には
ドラマや映画や小説に出てくる様な命懸けの恋愛なんて遥か遠くの非現実的な世界にのみ存在する幻想に思えて
でも心のどこかでその幻想に憧れてる自分も居ることに
やっぱりやりきれなくなってため息をつく
その時ちょうど一昨日とったばかりの着うたが鳴り出して携帯を開く
―矢城隼人君―
中学時代の先輩だ
「はい」
―「おう、陵?俺だけど」
「…ちわー」
―「頼みあんだけどさ、今日の夜ちょっと付き合ってくんない?」
「…あー…なんかあるんすか?」
―「んーちょっとね、まっお前は居るだけでいーから。19時に駅の西口改札の前ね」
「…わっかりました~」
―「したっけ~」
「はい、失礼します」
…なんだろ?
めんどくせーな
どうせ暇だからいいけど