Perfume 第一章
3
昨日はメガネだったし
今日は髪おろしてるし
雰囲気は全然違うけど
間違いない
昨日の人だ
俺の視線に気付いて鈴子さんが
ん?
という表情をしてきたけど俺は急に恥ずかしくなって目をそらしてしまった
その日はそれ以来鈴子さんと直接話すこともなくただなんとなく初めての合コンは終了した
鈴子さんが思い出して
高校生だとバレたらどうしようかと考えて
目を合わせることが出来なかったんだ
…それだけ?
ううん、それだけじゃない
見つめたら吸い込まれそうで
見つめたら見透かされそうで
見つめたら儚く消えてしまいそうで
見つめる勇気がなかった
そんな俺が鈴子さんにメアドを聞けるはずもなく
凹んだ
矢城君は歩美さんとメアドを交換したらしくてテンションが高かったけど
俺は嘘をついた罪悪感に疲れてもうぐったりだった
「…じゃ、俺はそろそろ…」
ちょうど駅の近くを通ったので立ち止まって矢城君と武本さんに軽く頭を下げた
「え~もうちょい飲んでこうぜ、男の反省会っ」
矢城君がアヒルみたいに唇をとがらせて言う
「んー明日用事あって…すんません」
「そっか、悪かったな付き合わせて。気をつけて帰れよ」
武本さんが優しく俺の肩をポンポンと叩いて
まだごねてる矢城君を連れて行く
武本さんは
実は俺の憧れの男で
ゴツくないけど細過ぎず体は適度に絞まっていて
顔立ちも整っている
性格も優しくて男らしくて気が利くし
きっとモテるんだろうな
なんとなく
ただなんとなく
鈴子さんも武本さんみたいな男が好きなんじゃないかなって
そんな事を考えながら帰路につく
ちなみに明日は
何の予定もなかった
明日はゆっくり眠ろう
今日の俺はずーっと鈴子さんの事を考えていて
好きになっちゃったんじゃないかと少し不安になった
その日の夜も鈴子さんが夢に出て来た
今度はハッキリとした笑顔で
日が高くなって目が覚めた頃
俺は
恋に墜ちていた
今日は髪おろしてるし
雰囲気は全然違うけど
間違いない
昨日の人だ
俺の視線に気付いて鈴子さんが
ん?
という表情をしてきたけど俺は急に恥ずかしくなって目をそらしてしまった
その日はそれ以来鈴子さんと直接話すこともなくただなんとなく初めての合コンは終了した
鈴子さんが思い出して
高校生だとバレたらどうしようかと考えて
目を合わせることが出来なかったんだ
…それだけ?
ううん、それだけじゃない
見つめたら吸い込まれそうで
見つめたら見透かされそうで
見つめたら儚く消えてしまいそうで
見つめる勇気がなかった
そんな俺が鈴子さんにメアドを聞けるはずもなく
凹んだ
矢城君は歩美さんとメアドを交換したらしくてテンションが高かったけど
俺は嘘をついた罪悪感に疲れてもうぐったりだった
「…じゃ、俺はそろそろ…」
ちょうど駅の近くを通ったので立ち止まって矢城君と武本さんに軽く頭を下げた
「え~もうちょい飲んでこうぜ、男の反省会っ」
矢城君がアヒルみたいに唇をとがらせて言う
「んー明日用事あって…すんません」
「そっか、悪かったな付き合わせて。気をつけて帰れよ」
武本さんが優しく俺の肩をポンポンと叩いて
まだごねてる矢城君を連れて行く
武本さんは
実は俺の憧れの男で
ゴツくないけど細過ぎず体は適度に絞まっていて
顔立ちも整っている
性格も優しくて男らしくて気が利くし
きっとモテるんだろうな
なんとなく
ただなんとなく
鈴子さんも武本さんみたいな男が好きなんじゃないかなって
そんな事を考えながら帰路につく
ちなみに明日は
何の予定もなかった
明日はゆっくり眠ろう
今日の俺はずーっと鈴子さんの事を考えていて
好きになっちゃったんじゃないかと少し不安になった
その日の夜も鈴子さんが夢に出て来た
今度はハッキリとした笑顔で
日が高くなって目が覚めた頃
俺は
恋に墜ちていた