走り出せ、コスモス<前編>
眉間にしわを寄せ、目をカッと開いた。
カビン
シャーペン
パソコン
ファイル…
……
目をキョロキョロさせ、目に映ったものの名前を全部頭の中で読んだ。
言葉の羅列を流して、頭に浮かんだ考え消そうとした。
危ない。
今、何だか大変なことを思いつきそうになったぞ。
「どうしたんですか?変な顔して。」
キョロキョロさせてた目が、片桐先生に落ち着く。
「いいえ。何でもありません。」