走り出せ、コスモス<前編>


「ほおーぅ…!」

「納得しました?」

「うんうん!!した!!」

その後もいっぱい 質問責め。


「良かった。これで全部?」

「うん!ありがとう!

よかったースッキリしたー!」

お互いに大満足で笑い合って、ふと先生の目を見る


・・・あ


先生の教え方がうまいから

だから勉強の方に気がいちゃって

さっきまでの乙女モードがどこか行っちゃってた


でもそれを引き戻したのも、先生

今は完全に

乙女モード



質問することはなくなったけど、ここから離れたくない

先生は、私がこんな風に思ってるなんて、絶対に気付いてない

こんなにも 一緒にいたくて

見ていたいって

思ってるなんて…



ねえ先生

先生は、私の気持ち聞いてはくれない?


もう私

頭の中先生だけでいっぱいで

はじけそうなんだよ


ねえ。 先生―――――


もう一歩

近づいてはいけない?







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