I love ?
「………貴女大丈夫!?寝ちゃダメよ〜〜!!!!」
誰かが必死であたしに話しかけてる。
誰…?


「早く!!早く来て下さい!!!!!頭から大量に血が出てるんです…早くしないと危ないですよ!」
電話…?どこに電話してるの…。
だんだん意識が遠のいていく。
あぁ―…痛くて死にそうだよ。

「祥也ぁ…痛いよ」
あたしは祥也の名前を呼ぶと涙が目に溜まった。
「大丈夫よ…!!大丈夫よ!!あと少しの我慢だから!」
見ず知らずのおばさんはあたしの手を強く握った。


あたしはそのまま眠った。






…痛っ!
目を開けるとベットの中にいた。
「病院か、なぁんだひかれたんだ…あたし」



しばらくうとうとしていると、親が入ってきた。

「お母さんごめん…」
気まずいな…怒られるかな。
「しょうがないよ…生きてて良かったぁ」
お母さんはその場で座り込んだ。

死ななくて良かったと、その時初めて実感した。
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