Five Days
第5章 曖昧な記憶 《梁》
『うっ…うぅぅん…はあぁぁぁっ…よぉ寝た』

時計を見ると1時05分…

やべぇ 昼休み終わっちまう!

木陰でノウノウと寝むっとったオレは急いで今日に走り出した

ガラガラっ

『セェェェーフ!』

「おぉ梁っ!やっと来たかっ」

『なんや叶斗 オレは朝から居ったやないか』

「なに言ってるんだよっ 朝から昼までズル休みかぁ?大好きな体育まで休みやがって」

『はぁ?オレ 朝から居ったでぇ!それに今日は体育やかないやろ?』

「…?おまえなぁ千鶴のこと心配しすぎて頭パァになったのか?今日は木曜日!明日は終業式で 最後の体育やって楽しみにしてたんじゃないのか?朝から来てたのならなんでこなかったんだ?寝過ごしたか?」

『なに言ってんだよ叶斗。朝から授業ぼさっと受けとったって』

「はぁ↓これはかなり重傷だなっ。どっかであたまでもぶつけたのか?そろそろ席つかないと先生くるな。午後の授業はしっかりしろよっ」

『はぁ…』

…どういうこっちゃ?

そういや今日の午前の体育…

一昨日から楽しみにしてたんや

それは覚えてんねん

やのに 今日の午前に体育した記憶があらへん…

なんでや?

授業受けてた気ぃする…

なんなんや…



……

朝は?

朝はギリギリで起きた

目覚まし時計の阿呆がならんくて えらい(大変)な目におおてかなわへんかったし

かなり走って 昼みたくギリギリセーフで到着して…

それから 授業をボーっと考え事しながら受けたはず…

1時間目…

2時間目…

3時間目…

4時間目…

って 席に座ってボーっとしとった気ぃする…

なんでや…

体育やかしてなぃ…

やけど今日は体育がある日や…


5・6時間目が終わり 更にボォッとしとった

「おぃ梁。帰らないのか?」

『あぁもぃちょぃ残っとく。叶斗は笹さんとこいかへんのか?』

「アホ 付き合ってるわけじゃない…」

『あっ オレ 千鶴に逢いにいこ思ぅけんいくか?』
< 19 / 19 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

球地で…―心を探して―

総文字数/56,212

ファンタジー78ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop