初恋+one
わざわざ振り付けつきのオマケに、
声色まで変える創平を見て
ドン引きしたのはいうまでもない。
つーか笑顔でそんなこと言われても・・・
「やべー! 俺、超名演技!!」なんて言いながら自画自賛してる創平をほったらかして、てきぱき荷物をまとめて図書室から出た。
ったく、マジでアホだ・・・・・
溜息をつきながら、
今度の創平を想像しようとしてやめた。
もう手遅れだ。
テスト期間だから部活がなく、
放課後残ってまで勉強してたのに、
アイツがあんなんじゃ帰って邪魔だ
(↑ 酷い)
廊下から窓の外を見ると、
太陽でアスファルトが照らされてかなり熱そうだ。
こんなんで部活してたら、
コゲコゲに焦げそうだな・・・・・
見てるだけで熱くなってきて、
首を振ってまた歩き出した。
そして浮かぶのは柊の顔。
失恋、か。