初恋+one



涙が出そうになるところをぎゅっと我慢して、


なんでもないよと笑ってみせた。




あかりはなんだか、
不服そうな顔をしたけど

すぐにいつもどうりに戻ってくれた。




「のんちゃんから返信来た」


「なんて?」


「《乃亜ありえない。
もったいないぃ~・・・・・・・》」


「あはは!」


「《でも》」


「でも?」


「《てるてる坊主みたいで可愛いね》」




てっ!!




てるてる坊主って・・・・・・




軽く凹んでるあたしの横で、
ケラケラ声を出して笑うあかり。



「創平にも送ってやろー」って言ってるし・・・・・



止めても無駄なことは知ってるから、
溜息をつきながらあかりを見た。




「ねぇ・・・・・あかり?」



「んー? 何ー?」



携帯に意識を集中させてるのか、
あかりの返事は適当だ。


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