初恋+one
あかりが素直になれるその日まで、
あたしは自分の気持ちを口にしない。
貴大の事は、すごく好き。
でも貴大はあかりが好き。
あたしは2人とも大好きだけど、
今応援したいと思うのは・・・・貴大じゃない。
あかりを応援する。
貴大の事は忘れるって決めたけど、
あかりのためならあたしは何でもするよ。
貴大に、創平君の事教えてもらう。
完全に諦められるまで、
あんまり自分から話さないでおこうと思ってた。
離れなきゃ、
忘れられない気がして。
まだ少し胸は痛むけど、
きっと“普通”にしてみせるよ。
待っててね、あかり。
そう決心したとき、
コップを2つ持ってあかりが帰ってきた。