初恋+one
俺がそう呟くと、
柊は俯いて小さく頷いた。
やっぱり・・・・・
柊は何かで創平の中学のこと知って、
林のために俺に聞きに来たわけか。
小さく溜息をつくと、
柊は焦りながらつづけた。
「あのっ、こんなこと貴大に聞くのだめだと思うけど!
あかりはその、多分ってゆうか
絶対ってゆうか創平君が好き、で!
貴大の気持ちはわかるけど、
あたしはやっぱりあかりが気になって・・・」
「ちょ、え? 何の話?
俺がだめとか、俺の気持ちとか。
俺なんか関係あんの?」
なんで創平と林の問題で俺?
とこんなとこで疑問をもった。
でも、このあと柊の口から出てくる言葉に
俺はひっくり返った。
「はぁ!? 俺が林を好きぃ?」
なん、なんで?