初恋+one
内容はいつも同じ。
『ゴメンネ。そうちゃん。
またあたしと付き合ってよ』
最初は創平も満更でもない顔してたけど、だんだんそのメールに不審を覚えていった。
そこで聞いてしまった、
彼女とその友達の会話。
『そうちゃんって、
あたしにベタ惚れだから。
もうすぐ付き合うって返信来るよ。
あたしにベタ惚れしてるほうが、
何かとやりやすくていいでしょ?』
それから創平は、
自分によってくる女に警戒した。
女なんか外側は偽りだらけだ。
中身はドロドロしてて、
それをこっちには見せないようにしてる。
女なんかもういらない。
女なんかもう信用しない。
―――――――・・・・・・
「そんなの酷すぎる」
全部話し終わった後、
柊は手をきつく握りながら静かに言った。