初恋+one
席に座ってるあたしの前に腰を下ろし、
そのまま会話がどんどん続く。
「オトメ? だれが」
へっと笑う創平を軽く睨む。
オトメ、ね・・・・・・・・
このまま時間が止まっちゃえばいいのに。
なーんて思うのは、
オトメなんじゃなくって?
なんて創平に言えるはずもなく、
ケラケラ笑う創平から目をそらすしか出来ない。
乃亜はあたしになにも言わない。
だけど、
あたしだって乃亜に何も言ってない。
“創平が好き”
親友なのに、
そんなことすら言えないあたしは
どれだけへタレなんだろう・・・・・
「なぁって! 聞いてんのあかり?」