初恋+one
「そっか・・・・・・」
そう小さな声で呟くと、
創平は頬ずえを付いて俯いた。
どうしたんだろう。
あたしの返事が関係してるのかな?
でも笑ってたし・・・・・・
沈黙があたしたちを襲う。
き、気まずい・・・・・・っ!
「そっ創平って、
好きな子とかいないの!?」
沈黙に耐えられず、
やった出て来た言葉はコレ。
“いる”なんて言われたら、
どう反応したらいいのかわんないのに。
「・・・・俺?」
「そ! いたらあたしが、
協力してあげてもいいけど~?」
にやりと笑って創平を見つめた。
創平はと言うと、
疑うような鋭い視線をあたしに向けてる。
にやにや笑う表面上のあたし。
ひやひやしてる内側のあたし。
こんなこと言ってバッカみたい。