初恋+one
貴大の手が触れていたところが、
何故かじんじん熱くなってくる。
「わーーーーーー」
1人でじたばた暴れてると、
かばんの中で鳴ってる携帯。
半分死にながら携帯を手にとる。
着信を見るとあかりから。
《今日ありがとう(^ω^)
それとあと、なんかごめん・・・・》
その内容を見て、
はぁーっと大きな溜息が漏れる。
そう、あたしとあかりが
教室で話してたとき。
いきなり勢い良く教室の前扉が開いたと思ったら、
そのままの勢いで、
あかりまで走ってきた創平くん。
何が起きたのか一瞬わからなくて、
気づいたときには
あかりが創平くんの腕の中にいた。
意識がしっかりしたときにはもう遅い。
あかりだけじゃなくて、
あたしも何故か赤面。
逃げるように教室を後にしたのだ。