初恋+one



「あははー、いいよ」


「よっし! あ、さっきアヤがのんちゃんのこと探してたよ」


「そう? ありがと。
勝手にノートとっていいよ。机にあるから」


「おっけー」



スキップしながらのんちゃんの席に向かうあかりを見て溜息をつくと、机の上に広げられた物を鞄にしまっていく。



もう、何でこんなに広げるかなー。





パァン!!





全部片付け終えたそのとき、
あたしの机に勢い良くノートが叩きつけられる。


もちろん、のんちゃんの。




ドキドキしながら、
そっと顔を上げると―――



そこには、超睨んでくるあかりの姿。



怖ぇ!



「何やってんの、乃亜」


「あ、あかりだって宿題してないじゃん!」


「それじゃない!」



あたしの前の席に腰を下ろすと、
ゆっくりと小さな声で




「何で最近貴大と話してないの?」




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