初恋+one
聞こえるあかりの溜息。
「なんか最近悲しいな・・・・」
え・・・・・・?
ポソリと呟くようなあかりの声に、
そっと俯いた顔を上げる。
「中学のときとかは、
あたしに何でも言ってくれて。
聞いてもないようなこと言うのに、
今は何にも言ってくれない。
あたしってそんなに頼りないかな?」
「そんなことないよ!」
「あたしはいつでも乃亜助けたい。
困ってる乃亜は見たくない。
何でも話してよ、あたしも悲しいよ?」
そう優しく笑うあかりに、
―――なんだか涙が出そうになった。
決心して、
今まであった事を全部話した。
話してる途中に泣きそうになって、
それでもあかりは聞いててくれた。
あぁ、あたしはいつの間にか
こんなにあたしを思ってくれてる友達まで傷つけてたのかな。
そう思うと、違ったの意味で涙が出た。