初恋+one
全部話し終わったとき、
すっきりしたと同時に
事実が重く胸に突き刺さった気がした。
「・・・・・・あかり?」
いつまでたっても反応のないあかり。
心なしか、震えてる気がする。
「あんの、クソヤロウ・・・・・」
「言葉悪くなってるんですけど・・・」
俯いてた顔をいきなり上げたあかりに、
思わず後退してしまうあたし。
顔、こっわ!!
「乃亜?」
「はい・・・・・」
「乃亜、英語ノートなくしたんだよね」
「はい・・・・・」
「あれ実はあたしが隠しちゃった」
「はいぃ!?」
訳の分からないことを、
真顔ですらりと言ったあかり。
何言ってんのこのひと。
さっき一緒に騒いでたじゃん・・・・
「で、どこに隠して・・・・・?」