初恋+one
引き上げるために握った手。
あまりの小ささに、
思わず胸が高鳴った。
「・・・・・・出ようか」
握った手をサッと離し、
開けてあった窓枠に手をかける。
俺は、なんなんだ。
誰だこのキザっぽい奴は!!
女の子は身体が何たらなんて・・・
よく言えたもんだ。
ちらりとバレない様に柊に視線を移す。
棚の下をびくびくしながら見ていて、
小さくなってその場から動こうとしない。
その小さな柊には大きすぎる学ラン。
大きすぎてさっき立ってたときは、
下のスカートが見えてなかった。
あぁ、俺ってバカなことしたのか?
いや、でも寒がってたし・・・・・・