初恋+one
そんなことをモヤモヤ考えたまま、
窓の外へと飛び降りた。
地面に着地。
上を見上げると、
俺の身長より高い場所に窓があることがわかった。
倉庫の中から見るより、
まだ少し低いな・・・・・・
コレなら柊も飛べるだろ。
そう思ってまだ中にいる柊の声をかける。
「おーい、柊降りて来ーい」
「ねぇ、大丈夫?
ちょっとコレは・・・・・・高くない?」
「大丈夫、大丈夫。
思ってるより全然イケる」
「それは、貴大だからじゃないの?
あたし体育2だったよ!? 1学期!!」
「・・・・・・体育の成績関係あんの?」
いくら大丈夫だっていっても、
首を横に振るだけの柊。
―――しょーがない。
「ホラ! 飛べ、柊!
俺がちゃんと受け止めてやるから!」