初恋+one
「だいたい、中学のあんたはどこ行った?
あれだけアタックしといて今頃へたれてんじゃないよ。」
「へたれてるって・・・・・」
「あのね・・・あ、コレも開けてい?
あんたは、真美の目を気にしすぎ」
真美ちゃんは朝、
旬としゃべってた女の子の名前。
軽く睨みながら、またあたしのチョコボールを開けた。
「だって・・・」
「だってじゃない!!」
バンッと机を叩くあかり。
その音にビビるあたし。
「めげるな乃亜! 負けるな乃亜!
絶ッ対、諦めちゃダメだからね!?
あんたどれだけ好きだと思ってんの?
数ヶ月と何年の違いよ!?
真美はかわいい! でも、乃亜もかわいい!
頑張りなよ!?」
「はぃ・・・・・・」
ド迫力のあかりに負けて返事をした。
あかりちゃん、怖いぃ・・・(泣)
あたしの返事に満足したのか、
にっこり笑いながら、チョコボールを上に投げ上手に口に入れた。