初恋+one
「おい。柊ー」
ドキン・・・・・・・・・
あたしの名前を呼ぶ声に軽く胸が躍る。
振り返るとそこにいるのは、
「なぁに? 青木君」
「英語の宿題やった?
俺、今日当たるのにやってなくてさ~」
「あはは! 今日11日だもんね!
1つながりで当たるのか~」
「そっ! だからお願い!!」
「1人で・・・・・・頑張って?」
「おぉい!! もういい! 柊のケチ!」
頬をプーっと膨らまして、
自分の席に着き必死に宿題に取り掛かってる。
ふっ・・・・・かわいい。
真剣に宿題やってる姿に顔が緩む。
はっきり言って、
最近のあたしはちょっとわからない。