初恋+one
わ か ら な い
「何してんの、乃亜チャン?」
反転してるあたしの視界に入り込んできたあかり。
手には何故か、学級日誌。
「なんでもないよ。
ってか、なんで日誌なんて持ってるの?」
体を元に戻して、
振り返りながらあかりに聞く。
あかりって今日日直だっけ?
「あぁ、これ?」
それだけ言うと、
あからさまに顔をゆがめて不機嫌そうな顔になる。
「創平が、俺の机に置いとけってよ。
コレで思いっきり頭しばいたんだよ?
本ッ当ありえない・・・・・・・」
ぶつぶつ文句を言いながら、
あたしの前にあるあかりの席。
そのあかりの前の席に、
日誌を叩くように置いた。
「へぇ~。 なかよしダネ?」
にやりと笑ってあかりを見ると、
その瞬間、少しだけピンクに染まる頬。