初恋+one
「何言ってんのよ!!
全然仲良しなんかじゃないから!」
必死になっちゃって・・・・・・・・
「かーわゆーい♪」
「だから何言ってんのよッ!」
そう叫んだあかりの頭に大きな手が乗っかる。
いきなり手が出てきたもんだから、
びっくりして手を乗せた本人の顔を見る。
「なんだ? 俺の悪口?」
あかりの顔を覗き込みながら、
頭に置いた手でくしゃっと頭を撫でる。
「やめてよ、創平!!
髪がぐしゃぐしゃになったじゃんっ」
「お前の髪なんか誰も見てないよ。
てゆーかこれの方がイケてんじゃね?」
「んなわけないでしょ!」
目の前で始まったケンカに、
笑いが止まらない。
あらあらあらあらあら~♪
「もう、どっか行け!
ついでに、あたしのジュース買って来て!」
「あほか! パシリにすんなら、
もっと言葉選べよ!!」