初恋+one
ベーッと舌を出して、
教室の外へと出て行く彼を見ながら、
「・・・・・恋、しちゃった?」
わかってます。みたいな言い方で、
あかりに問いかける。
なのに、返事がない。
しびれを切らして、あかりの顔を見ると、
「あははっ! 顔真っ赤♪」
「・・・・・・・・・・」
予想以上に顔が赤くなってるあかりを見て吹き出してしまった。
「ちょ。待って・・・・
声が大きいんですけど・・・・・」
「えー。いつからなの?」
胸を弾ませながら、
期待に満ちた顔であかりを見つめた。
だって、あかりの恋って久々だし。
気になるんだも~ん。