初恋+one
簡単に諦めたくない。
そんなハンパな気持ちじゃない。
ぎゅっと強く目を閉じる。
閉じたとき、
あたしは1つ心に決めた。
“もう青木君と関わらない”
あたしは旬が好きだから、
青木君とはもう関わらない。
これでいいでしょ?
そっと目を開けて、つい視界に
入れてしまった青木君を外へと追いやる。
これでいい。
これでいいの・・・・・・・
窓の外へと目をやると、
先生が発音している英文が、
澄み切った青い空に響いていた。